オイル徹底比較第三弾!価格と入手性で選ぶ賢いオイル。日本国内の値段を徹底調査

こんにちは、Cirportです。 当ブログでは、オイルの奥深い世界を徹底比較してきました。
[第一弾:用途別(揚げ物・生食)の使い分け]

 [第二弾:成分・栄養(オメガ3・抗酸化物質)の違い]

「使い分け」と「成分」を学んだところで、第三弾の今回は、最も現実的な問題、「価格と入手性」について、日本市場の最新情報(2025年10月時点目安)をもとに深掘りします。

「結局、コスパが良いのはどれ?」 「オリーブオイルが高すぎるけど、代わりになるオイルは?」

そんな疑問にお答えします。

日本の最新オイル事情:「“液体の金”化」するオリーブオイル

まず大前提として、2023年〜2025年にかけて、多くの食用油が価格改定(値上げ)を行っています。円安や原料・輸送コストの高騰が主な理由です。

その中でも特に深刻なのが、オリーブオイルの歴史的な価格高騰です。

Olive Oil Times より

主な原因は、世界の生産量の大部分を占めるスペインやイタリアでの記録的な干ばつと熱波によるオリーブの大不作です。原料そのものが激減し、世界中で争奪戦となっています。

日本国内でも、スーパーの棚から手頃な価格のEVOO(エクストラバージンオリーブオイル)が消えたり、2〜3倍近い価格になったりする現象が起きており、まさに私が住んでいるイギリスでもオリーブオイルの価格がサラダ油などに比べて数倍になっています...

この状況を踏まえ、「どのオイルをメインに据えるか」を改めて見直す必要があるかもしれません。
この記事が、あなたのオイル選びの手助けになれることを願っています!

【価格帯別】主要オイル7種 日本での価格と入手性

日本国内のスーパー、ECサイト、輸入食品店での実売価格と入手しやすさを目安として分類しました。(※価格は容量やブランド、セールによって大きく変動します)

日常使いの主力(低〜中価格帯)

日常の炒め物や揚げ物を一手に引き受ける、コストパフォーマンスに優れたオイルです。

  • なたね油(キャノーラ油)
    価格目安 (1L): 400円〜600円
    入手性: 極めて容易(全国のスーパー、ドラッグストア、EC)
    特徴: 価格の優等生。値上げ傾向は続くものの、大容量ボトルでの安定供給は健在。クセがなく、加熱調理のベースオイルとして不動の地位です。
    何にでも使えて、価格をあまり気にする必要がないのがいいポイントです!
  • ひまわり油
    価格目安 (1L): 500円〜700円
    入手性: 容易(スーパー、EC)
    特徴: かつては安価なイメージでしたが、主要産地(ウクライナ等)の情勢不安により、なたね油よりやや割高になる傾向も。ビタミンEが豊富で、軽さが特徴です。

 安心と安定の中価格帯(人気上昇中)

価格は少し上がりますが、風味や国産原料への安心感から定番人気となっているオイルです。

  • 米油
    価格目安 (1kg/約1L): 600円〜1,200円
    入手性: 容易(スーパー、EC、ドラッグストア)
    特徴: オリーブオイル高騰の「代替」としても人気が急上昇しており、栄養面でも注目されているコスパに優れたオイルです。国産原料の安心感、高い煙点(揚げ物がカラッと揚がる)、γ-オリザノールなどの独自成分が魅力です。PB品から高級品まで価格幅が広がっています。
  • ごま油
    価格目安 (200g): 450円〜550円
    入手性: 極めて容易
    特徴: 容量あたりの単価は高いですが、香りの強さから一度の使用量が少ない「調味オイル」。原料(ごま)価格高騰で値上げが続いていますが、食卓に不可欠な存在です。

 価格高騰と選択肢の幅(中〜高価格帯)

  • オリーブオイル(EVOO / 精製)
    価格目安 (500ml): 700円(安価な精製)〜 8,000円超(高級EVOO)
    入手性: 容易(ただし価格は高騰)
    特徴: まさにピンキリ。スーパーPB品の安価なものでも高騰が目立ちます。
    一方、専門店や百貨店では、不作の影響を受けながらも高品質を維持した3,000円〜8,000円台のプレミアムなエクストラバージンオリーブオイルも流通しています。
    価格差は「品質(酸度)」「風味」「ポリフェノール量」の差でもあります。
    人によって好みのオリーブオイルは異なるので、自分好みのオリーブオイルを見つけてみるのも非常にいいかもしれません!

こだわりの仕上げ用(高価格帯)

日常使いではなく、料理の「仕上げ」に使うことで真価を発揮する、付加価値の高いオイルです。

  • グレープシードオイル
    価格目安 (500ml): 800円〜1,500円
    入手性: やや限定的(カルディ、成城石井、百貨店、EC)
    特徴: クセがなくサラッとした質感が特徴で、自家製マヨネーズやドレッシングのベースに根強い人気があります。
    仕上げオイルに今回は分類していますが、揚げ物等でも使うことができ、ヨーロッパでは揚げ物用オイルとして使われることも多いです。
    一般的なスーパーでの取り扱いは少なめです。
  • パンプキンシードオイル
    価格目安 (250ml): 3,000円〜4,500円
    入手性: 限定的(専門店、高級スーパー、EC)
    特徴: ヨーロッパ(特にオーストリアが原産)でとくに馴染みがある仕上げ専用の「香りと栄養のオイル」。小瓶で高価ですが、その価値はビタミンEや亜鉛などの豊富な栄養価と、ナッツのような唯一無二の芳醇な香りにあります。
    カプレーゼやサラダなど、食べる前にドレッシングとして使うのがおすすめです。

まとめ:価格・用途・栄養の「最適解」を見つける

オイル選びは、価格・用途・栄養のバランスです。

  • コスパ重視の加熱用: なたね油、米油
  • 健康と風味(生食〜中温): オリーブオイル(価格と品質を見極めて)
  • 香りのアクセント: ごま油
  • 栄養と香りを「足す」仕上げ用: パンプキンシードオイル

特にオリーブオイルが高騰している今、「加熱用は米油やなたね油」「仕上げ用は高品質なエクストラバージンオリーブオイルや、パンプキンシードオイルのような栄養価の高いオイルを少量使う」という使い分けが、最も賢い選択かもしれません。

「仕上げ」で差をつける、高栄養価オイル

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Cirportが自信を持ってお届けする、オーストリア直輸入のパンプキンシードオイルは、まさに「仕上げ用」の代表格です。

Cirportで扱っているパンプキンシードオイルは、オーストリアの美食ガイド「Gault&Millau」において25/26最優秀パンプキンシードオイルに輝いています!
数あるパンプキンシードオイルの中でも、最高のパンプキンシードオイルをぜひ楽しんでください。

[第二弾:成分比較]でも解説した通り、亜鉛やビタミンEなどの熱に弱い栄養素が豊富。このナッティで濃厚な香りは、加熱調理では得られません。

サラダやスープ、アイスクリームにかけるだけで、いつもの一皿を格上げします。 高価に感じるかもしれませんが、少量で最大の効果を発揮する「かける栄養」として、ぜひ一度お試しください。

▼美食ガイド「Gault&Millau」最優秀賞受賞の理由はこちら 

Cirportでは、様々な生産者と直接契約した、高品質な逸品のみを取り扱っています。
それぞれの生産者は、原材料の選定から仕込み・製造・梱包まで一切の妥協を許さず、小規模ながらも世界水準の品質を追求しています。私たちは現地に足を運び、製法・歴史・価値観を丁寧に確認した上で、信頼できる作り手だけを厳選しています。

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TAKETANIKO
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