3分でわかる!カトラリーの魅力探求シリーズ第3弾:英国カトラリーの原点「Rattail(ラットテイル)」
こんにちは!Cirport運営事務局です! 「Old English」、「Harley」に続き、カトラリーの魅力を深掘りするシリーズ第3弾をお届けします。
今回ご紹介するのは、英国カトラリーの歴史における最も古く、象徴的なデザインの一つ「Rattail(ラットテイル)」です。 その名の由来となった、スプーンの裏側に施された特徴的な装飾には、どのような歴史と機能美が隠されているのでしょうか。シンプルでありながら力強く、英国カトラリーの原点ともいえる、その奥深い魅力に迫ります。


目次
はじめに:機能美から生まれた不朽の意匠
こんにちは!Cirport運営事務局です。カトラリーの魅力を深くお伝えするシリーズ企画、第三弾へようこそ。
今回ご紹介するのは、17世紀後半から18世紀初頭にかけて生まれた、英国カトラリーの古典「Rattail(ラットテイル)」です。
その名は、スプーンのボウル(食物をすくう部分)の付け根から、まるで"ネズミの尻尾(Rat's tail)"のように伸びる一本のラインに由来します。実はこのデザイン、単なる装飾ではありません。カトラリーがまだ貴重品であった時代、職人たちの知恵と工夫から生まれた「機能美」の結晶なのです。
なぜこのシンプルなデザインが300年以上もの時を超え、今なお私たちを魅了し続けるのか。Rattailに宿る、英国の豊かな食文化の歴史とその魅力に迫ります。
Rattail(ラットテイル)カトラリーの起源と歴史:英国銀器の黎明期へ
Rattailデザインが誕生したのは、アン女王が統治した18世紀初頭の英国。この時代、カトラリーはまだ現代のように一体成型で作る技術が確立されておらず、ボウルとハンドルを別々に作り、後から接合していました。
Rattailは、その接合部分を補強するために考案された、極めて実用的なデザインだったのです。この工夫によりカトラリーの耐久性は格段に向上し、人々に広く受け入れられていきました。
発祥の地は、やはり高品質なカトラリーの代名詞である英国・シェフィールド。この街の職人たちは、銀製品作りの伝統技術を駆使してこのデザインを完成させ、英国全土へと広めていきました。機能的な必要性から生まれたデザインが、時を経て英国の伝統を象徴する美しい意匠として定着した、まさにカトラリーの歴史を体現する存在です。
Rattailカトラリーのデザインを徹底解説:究極の用の美
Rattailの魅力は、その無駄を削ぎ落としたフォルムに凝縮されています。華美な装飾とは一線を画す、質実剛健なデザインの特徴を詳しく見ていきましょう。
"ネズミの尻尾"に秘められた実用性
最大の特徴である、スプーンの裏側に施された細長い突起(リッジ)。これが「ラットテイル」です。前述の通り、これは元々ボウルとハンドルの接合部を強化するためのものでした。この実用的な目的から生まれたラインが、デザインに絶妙なアクセントと立体感を与え、視覚的な美しさをもたらしています。
優雅さと力強さを兼ね備えたハンドル
Rattailパターンのカトラリーは、しばしば先端がわずかに反り上がった、シンプルで優雅なハンドルと組み合わされます。また、ナイフには伝統的な「ピストルグリップ」と呼ばれる、握りやすく力強いデザインのハンドルが採用されることも多く、クラシックで格調高い雰囲気を醸し出します。
時代を超えて愛される、重厚な存在感
その歴史を反映するように、Rattailのカトラリーはしっかりとした重量感と、手にしっくりと馴染む安定したバランスを誇ります。見た目のシンプルさとは裏腹に、その重厚な存在感は食卓に確かな品格を与え、食事という行為そのものを豊かで満ち足りたものにしてくれます。
Rattailカトラリーが映えるおすすめの使用シーン三選
その普遍的なデザインは、格式高いセッティングから、温かみのあるテーブルまで幅広く調和します。
伝統と格式を重んじるクラシックな食卓
アンティークの食器や、重厚な木のテーブルとの相性は言うまでもありません。英国の伝統的なテーブルセッティングを再現すれば、まるで貴族の晩餐会のような格調高い空間が生まれます。
歴史を語る特別な日の晩餐
記念日や大切な人をもてなすディナーで、Rattailの背景にある物語を語ってみてはいかがでしょうか。「このデザインは、昔の職人さんの工夫から生まれたんだよ」そんな会話が、食卓をより一層豊かで思い出深いものにしてくれるはずです。
本物志向の方へ贈る、ストーリーのあるギフト
歴史や伝統工芸、本物の価値を理解する方への贈り物に最適です。流行に左右されない不朽のデザインは、まさに一生モノ。「あなたの知性を尊敬しています」というメッセージと共に贈れば、永く愛用される特別なギフトとなるでしょう。
一生モノの輝きを保つカトラリーのお手入れ方法
Cirportで取り扱うRattailカトラリーは、英国シェフィールドの工房で、熟練の職人によって精緻に仕上げられた最高品質の製品です。その輝きを末永く保つためのお手入れ方法をご紹介します。
ご使用後の基本的な洗浄
食後はできるだけ早く洗い、食品に含まれる酸や塩分による影響を防ぎましょう。特に卵やマヨネーズ、柑橘類などが付着したまま放置しないことが、美しい状態を保つ秘訣です。
洗浄の際のポイント
やわらかいスポンジに中性洗剤をつけて優しく洗ってください。Rattailデザインの特徴であるスプーン裏の突起部分は、汚れが残りやすいため、特に丁寧に洗浄することを心がけましょう。
デザインの美しさを損なわないための注意事項
研磨剤入りのクレンザーや金属たわしは、表面に無数の傷をつけ、輝きを損なう原因となるため絶対に使用しないでください。 18/10ステンレススチール製のモデルは食洗機に対応していますが、以下の点にご注意ください。
- 他の金属との接触を避ける: 錆の原因となる異種金属との接触を防ぎましょう。
- 高温での乾燥は避ける: 水垢(ウォータースポット)を防ぐため、高温での長時間の乾燥サイクルは避け、洗浄後は早めに取り出すのが理想です。
- 拭き上げで完璧な輝きを: 取り出した後、乾いた柔らかい布で水分を完全に拭き上げることで、カトラリー本来の美しい輝きが持続します。
長期保存で美しさをキープする秘訣
長期間ご使用にならない場合は、水分を完全に拭き取り、湿気の少ない場所で保管してください。
さいごに:シェフィールドの職人魂が宿るRattailカトラリーをあなたへ
Cirportが自信を持ってお届けするRattailカトラリーは、デザインの聖地・英国シェフィールドの工房で、職人が今もなお一本一本手作業で最終仕上げを行っています。
素材には、美しさと高い耐食性・耐久性を両立した最高級「18/10ステンレススチール」を贅沢に使用。日々の食事を豊かにするパートナーとして、そして親から子へと受け継がれる「一生モノ」として、これ以上ない品質を誇ります。
私たちがご提供するのは、単なる食事の道具ではありません。それは、英国の豊かな食文化の歴史と、シェフィールドの職人たちの揺るぎない誇りが融合した“本物のカトラリー”です。
ぜひ、この機会にRattailカトラリーを手に取り、その時代を超えた魅力をご自身の食卓でご体感ください。
さて、シリーズ第四弾でご紹介するのは、ハンドルに施された愛らしい玉飾りが特徴の「Bead(ビード)」です。優雅で装飾的なこのデザインは、どのようにして生まれ、食卓にどのような華やぎをもたらしてくれるのでしょうか。
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